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ドライヤーの正しいかけ方!温度や熱ダメージのケア方法、自然乾燥がダメな理由

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2023.06.29公開

「最近、髪の傷みが気になる…」そう感じている人、もしかすると、原因はお風呂上がりの濡れた髪を手入れする方法に問題があるかもしれません。
ここでは、髪の乾かし方やドライヤーの使い方、ドライヤーをかけた後にすることなどを解説しています。毎日行うからこそ、正しいやり方を理解して美髪を手に入れましょう。

髪を乾かすときに自然乾燥がダメな理由

自然乾燥が良くない理由としては、髪が傷みやすいことが挙げられます。
髪の毛は内側からメデュラ・コルテックス・キューティクルという三層構造となっています。自然乾燥は髪が濡れている状態が長く続き、髪の毛の表皮を構成する細胞のキューティクルが開いた状態となります。すると、髪内部の水分が失われたり、キューティクルが剥がれ落ちやすくなり、髪が傷む原因となります。

だからこそ、濡れた髪はタオル・ドライヤーを正しく使ってきちんと乾かすことが大切です。髪の毛の構造について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

髪の毛が生える仕組み!髪の構造や仕組みについて

ドライヤーを使う際の注意点

多くの方が髪を乾かす際にドライヤーを使うでしょう。ドライヤーを使う時に注意しなくてはならないポイントはご存知ですか?ここではその注意点について詳しく解説します。

髪とドライヤーは適度な距離を保つ

一般的にドライヤーは、吹き出し口から約100〜120度の温風がでます。髪の毛は大部分がタンパク質で構成されており、髪とドライヤーを近づけすぎると熱によって「タンパク質変性」という状態になってしまいます。
「タンパク質変性」とは、簡単に言うとタンパク質の機能が失われてしまうことをいいます。つまり髪が傷んでしまうということです。

ドライヤーが高温にならないようにする

前述した通り、髪へ当てるドライヤーの温度が高温すぎるとタンパク質変性となり、髪が傷む原因となります。
ドライヤーの吹き出し口から15〜20cmほど離すことで、温度が約70〜80度で乾かすことが可能です。目安としては、髪の表面温度が約100度以上にならないように気をつけましょう。
ただし、これらについては諸説あり、頭皮と髪の研究を行っている花王では、ドライヤーによる熱ダメージはほとんどないという見解も示しています。

参考: 高温加熱の影響|髪の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト

偏りが出ないように全体を乾かす

髪を乾かすときは、偏りが出ないように全体を乾かすように意識しましょう。頭の前や後ろ、横はもちろん、髪の毛の根元や毛先なども満遍なく乾かします。
毛量が多い方は、表面だけ乾いて根元は残ってしまうこともしばしば。全体を丁寧に乾かすことがポイントです。詳しいドライヤーの使い方は次項で説明します。

ドライヤーの正しい使い方

美髪のためには、ドライヤーもきちんと使いこなせることが大切です。ここではドライヤーの正しい使い方について、詳しく解説していきます。

①タオルドライで水分を取る

はじめはドライヤーを使わずにタオルドライを行います。
まず、髪の根元から首へ向かって手で水分を搾り取ります。
次に、タオルで頭全体を覆い、根元から拭いていきます。ゴシゴシと強く擦ると、髪を傷める原因となってしまうため注意しましょう。優しくパタパタと叩くように水分を拭き取っていきます。全体の7割程度(クシでとかしても水滴が落ちてこない程度)に乾いたらタオルドライは終了です。

また、クセがある方は、軽く手で髪を引っ張りながらドライヤーを当てるとクセが伸びます。

前髪がある方は、パックリ分けを防ぐために上からドライヤーを当てて「右から左」または「左から右」にドライヤーを当てながら乾かします。

②強温風で髪を根元から乾かす

毛量が多く乾きづらい根元の方からドライヤーを当てます。ドライヤーは基本的に「上から下」へ当てますが、髪のボリュームが欲しい方は「下から上」へドライヤーを当てます。前髪はクセが一番つきやすい部分ですので一番最初に乾かします。

髪の後ろ部分はドライヤーを左右に揺らしながら風を当てます。風を分散させて熱ダメージを防ぎます。

髪のサイド部分は首を左右に傾けながらドライヤーを当てます。首を傾けると風の通り道ができるので乾かす時間を短縮することができます。

注意するポイントは、髪にドライヤーを垂直に当てること、一箇所にドライヤーをあてすぎないこと、ドライヤーの距離が近過ぎないようにすることです。髪への熱ダメージは極力避けましょう。全体の8割程度乾いたら次のステップへ進みます。

③弱温風で毛先にかけて乾かす

髪を乾かした後、どのようなヘアスタイルにするか考えながら、癖をつけるイメージでドライヤーを当てます。
毛先は根元よりも乾かしやすいため、ドライヤーは弱温風に設定します。先ほどと同じように、髪にドライヤーを垂直に当てること、一箇所にドライヤーを当てすぎないこと、髪とドライヤーの距離が近過ぎないことに注意しつつ全体を乾かします。
髪全体が乾いたら次のステップへ進みます。

④冷風で髪全体を乾かす

冷風は乾き残しを見つけやすいです。 乾いていない部分があれば温風に切り替えて乾かしましょう。
その後、ドライヤーの熱で温まった髪に冷風を当てます。キューティクルを引き締められ、ツヤが出るとともにヘアスタイルを長時間キープできます。冷風は温風のように髪の毛を乾かすために使うのではなく、あくまで最後の仕上げです。
濡れた髪を冷風のみで乾かすと時間もかかってしまいます。温風で8割程度乾かした後に冷風を使うようにしましょう。

⑤ドライヤーの後はブラッシング

ブラッシングは髪が乾いた後に行いましょう。濡れている状態だとクシは通りやすいですが、キューティクルが開いているため、ダメージを受けやすい状態です。
ブラッシングは毛先から優しく通していきます。根元から行うと引っかかったり、絡まったりするので髪が傷む原因となるので注意しましょう。
毛先を通し終わったら髪をかき上げるようにとかし、その後は全ての髪にブラシを通すイメージで根元から毛先に向かってブラッシングします。襟足はフロントへ向かってブラッシングすると良いでしょう。

ドライヤーに関するよくある疑問

ドライヤーに関する良くある疑問にお答えします。

ドライヤーの適正温度はどれくらいですか?

注意点の項でも解説しましたが、適正温度は約70〜80度と言われています。
ドライヤーの吹き出し口の温度は約100〜120度なので、15〜20cmほど離すことで適正温度で乾かすことができます。

ドライヤーが熱くならないのですがどうすれば良いですか?

ドライヤーが熱くならない一般的な原因として考えられるのは、ホコリによって風の通りを塞いでいる場合です。ブラシや綿棒で取り除けるので試してみてください。むやみに分解して、その状態で使用すると発火する恐れもあります。分解せずにできるだけホコリを取るようにしましょう。

それでも直らない場合は接続不良・ヒューズ等の断線・サーモスタットの作動などが考えられます。サーモスタットの作動は加熱保護装置の作動であり、一時的なもので時間を空ければ普段通り使えます。それ以外の場合は自分で直すのが困難なので、買い替えを検討しましょう。

ドライヤー後に髪がパサつくのはどうすれば良いですか?

ドライヤーによるオーバードライが原因です。ドライヤーの温風と冷風を正しく使い、ドライヤーの距離や当て方も見直してみましょう。髪がパサついてしまった場合には、霧吹きなどで軽く水分を与えて、ブラッシングで整えると良いでしょう。

ドライヤー後に行うべきヘアケア方法

ここからは、ドライヤーの後に行うべきヘアケアについてご紹介していきます。髪のパサつきなど、髪質に関してお悩みのある方はぜひ試してみてください。

トリートメントを使う

ヘアケアに使うトリートメントは、洗い流すタイプの「インバスタイプ」と洗い流さないタイプの「アウトバスタイプ」の2種類に分かれます。ドライヤー後に使うトリートメントは「アウトバスタイプ」になります。

アウトバスタイプのトリートメントは様々な種類がありますが、髪のクセや髪の状態によって異なってきますので、ご自身に合ったトリートメントをお選びください。詳しくは下記の記事をご参照ください。

トリートメントの選び方!髪の悩み・成分・種類・の観点からご紹介!

ブローミストを使う

ブローミストとは、ミスト状で噴出されるタイプのヘアトリートメントです。ドライヤーの前に髪全体やダメージが気になるところに散布します。髪への熱ダメージを防ぐ効果や紫外線などから髪を守る効果、髪にツヤ・潤いを出す効果などが期待できます。

RISE UP MIST’G

RISE UP MIST'G

RISE UP MIST’Gは、傷んだ髪の毛を内部から整えることができるブローミストです。ミストタイプで手軽に髪のキューティクルをケアし、髪のパサつきを防ぎます。また、ブローローションなどに含まれる高濃度なアルコールは頭皮にダメージを与えますが、RISE UP MIST’Gは低アルコール・ノンシリコン処方ですので、頭皮に負担をかけずに髪の強度を高めることが期待できます。詳しくは商品ページをご覧ください。

RISE UP MIST’G(ライズアップミストジー)

ドライヤーを正しく使って髪を保護しよう

濡れた髪を乾かす時は、まずタオルで入念に水分を取ってその後にドライヤーを使いましょう。しかし、ドライヤーの使い方にも正しい使い方があるので、その注意点を守ることで髪へのダメージ予防が見込めます。ドライヤーの後にはアウトバスのヘアトリートメントも忘れずに使って髪を保護しましょう。

IBC株式会社では、酵素を活用したアンチエイジングに関する商品を提供しています。ここでご紹介したRISE UP MIST’G以外にも様々な商品を提供しているので、ぜひ他の商品もチェックしてみてください。

コスメティックラボIBC 伏見 健一

この記事の監修者

コスメティックラボIBC 伏見健一

Premushブランドを立ち上げたコスメティックラボIBC(IBC株式会社)の代表をしています。美容師の経験を経て、化粧品業界で長年研究を重ねてきました。本サイトではヘアケアやスキンケアに関する様々な情報を発信するとともに、Premushブランドのエイジングケア商品を提供しています。

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