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髪の毛が生える仕組み!髪の構造や仕組みについて

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2023.06.29公開

あなたは、髪の毛のことをどのくらい知っていますか?私たちの頭皮には約10万本の髪の毛が生えています。1㎠に約150本、ひとつの毛穴から2~3本が生えています。そして、1日に50~100本近くが自然に抜けているんです。

ここでは、髪の毛の構造・しくみ・健康な美しい髪について、詳しく解説していきます。自分の体の一部のことだからこそ、しっかりと理解を深めましょう。

髪の毛とは

髪の毛のことを専門用語では、毛幹(もうかん)と言います。
実は、髪の毛とは角質化した細胞(死んだ細胞)なのです。頭皮の下の毛根と呼ばれる部分で、毛細血管から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返して髪の毛が伸びていきます。

もうひとつ驚くことに、最初に作られる髪の色は透明なのです。髪の毛が作られる段階で、メラニン色素が取り入れられて初めて髪の色が決まります。

髪の毛の機能的な役割の1つは、有害な紫外線から地肌を守り、衝撃から頭蓋骨や脳を守る保護の役割です。
そしてもう1つは、体に取り込まれた有害物質を髪の内部に蓄積させ、髪が抜ける時に排出させる役割です。

髪は見た目においても影響を与え、第一印象は見た目からの影響が大半です。
初対面の場合、特に髪の毛がその人の印象を大きく左右してしまうでしょう。寝ぐせがついて乱れていたら、多分清潔感は感じられませんよね。反対に、きちんと手入れがされていれば、好い印象を持つでしょう。

このように、髪には人の見た目の印象を与える役割があるのです。

髪の毛が生える仕組み「ヘアサイクル」

ヘアサイクルとは、髪が生まれ、育ち、抜けるまでの期間(毛周期)のことです。髪の毛は約5年周期で生え変わると言われています。個人差がありますが、一生のうちに20〜40回くらい繰り返されます。
ヘアサイクルは体の部位によって違いがあります。頭部のヘアサイクルは下記の周期となっています。

成長期:2~6年程度

成長期は毛母細胞が血液から栄養分を吸収して、分裂・増殖していく期間のことです。
毛母細胞の分裂が次々と行われて、髪の毛が伸びつづけています。成長期の中でも、下記のように細かく分かれます。

  • 早期成長期:毛根内で細胞分裂が行われて、髪が成長がはじまる
  • 中期成長期:毛根の中で毛球と言われる毛母細胞部分が大きくなり、毛が太くなる
  • 後期成長期:髪が太く成長し、毛根の退化が始まる

 

退行期:1か月程度

退行期は、毛乳頭細胞から毛母細胞が離れてしまい、血液から栄養が届きにくくなる時期のことです。毛根が徐々に小さくなり、伸び続けていた髪が成長を止めてしまいます。この時期の髪の毛はとても抜けやすく、ブラッシングなどでも抜けてしまうこともあります。

休止期:3~4か月程度

休止期は、毛根が完全に退化し、血液からの栄養が届かなくなります。そして、髪の毛の成長が止まり抜けてしまう時期のことです。髪の下では、次に生えてくる新しい髪の毛が育ち始めています。新しい髪の毛が伸び始めてくると、古い髪の毛は自然に抜けてしまうのです。

髪の毛の構造

髪の毛は、それぞれ役割の違う「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の三層で成り立っています(詳しくは、もっと細かく分かれています)。まだ解明されていない部分もありますが、ここではおおまかな三層についてお話ししていきます。

例えるならば、海苔巻きを想像していただけると分かりやすいかもしれません。キューティクルが、海苔・コルテックスが、シャリ(ごはん)そして、メデュラが具です。構造は同じでも、人種によって髪の太さや形状は変わってきます。
日本人の髪の太さは約0.08㎜で欧米の人よりも太く、断面は丸に近く、キューティクルが厚く密に重なりあっているのが特徴です。

キューティクル(毛小皮または毛表皮)

キューティクルは、髪の毛の外側の部分にあり、髪の内部を保護する役割をしています。
顕微鏡でみると、髪の毛をうろこ状に包んでいます。透明な色をしています。キューティクルは通常は硬いものの、濡れると柔らかくなり、剥がれたり欠けやすくなります。
また、毛先になるほどキューティクルの数が減少しているので、枝毛や切れ毛になりやすくなります。
美しい髪の人にみられる“天使の輪”は、キューティクルがきれいに整っている証拠です。

コルテックス(毛皮質)

コルテックスは、髪の毛の中間の部分で、タンパク質などの繊維の束とそれを取り巻く「間充物質」からできています。繊維の束の大きさやその周りの水分・油分・メラニンの量で、髪の毛の柔らかさ・太さ・強さ・色が決まります。
外側のキューティクルが開いて剥がれてしまうと、コルテックス内部の水分や油分が流れ出てしまい、乾燥したパサパサの髪の毛になってしまいます。

メデュラ(毛髄質)

メデュラは、髪の毛の中心にあるタンパク質の組織で、数多くの穴が空いているスポンジ状のようなものです。詳しい役割などは、まだ解明されていない部分がたくさんあります。
太毛の人にはメデュラがあり、細毛の人には存在しないことが多いとされています。

髪の毛が生えなくなる原因は?

髪の毛の生える仕組みで解説しましたが、髪は5年の周期で生まれ変わります。20回繰り返されたとして約100年。計算上では、髪の毛が生えなくなることはないはずです。
しかし、若い頃より髪の本数が減り、ボリュームが出なくなったり、髪が薄くなったと感じている方がたくさんいます。髪の毛が生えなくなってくるその原因をいくつか考えていきましょう。

ヘアサイクルの乱れ

成長期において、毛根が大きくならずに髪の毛が伸び始めると、太くなることができないために抜けやすくなります。本来6年くらいある成長期が短くなってしまいます。これをヘアサイクルの乱れと言います。
ヘアサイクルの乱れは、細毛・薄毛を引き起こします。頭皮環境が悪化して、毛根の成長を阻害しているのです。生活習慣の乱れは、ヘアサイクルの乱れとも関係があるとされています。

AGA(男性型脱毛症)

AGAは成人男性に起因し発症する疾患です。治療をしないと薄毛が進行し続けてしまいます。
症状としては、額の生え際・頭頂部・つむじに抜け毛が見られるようになります。男性ホルモン(ジヒドテストステロン)の増加や遺伝、乱れた生活習慣などが原因と考えられます。男性の髪の毛の減少の特徴として、M字やU字型に額が広くなるタイプ、頭頂部がO型に無くなっていくタイプがあります。

FAGA(女性型脱毛症)

女性は年齢を重ねると女性ホルモン(エストロゲン)が減少してきます。そのため、女性でも男性ホルモンが関係する脱毛症、FAGA(女性型脱毛症)が見られることがあります。
FAGAの特徴としては、頭頂部が全体的に薄くなって行くことが多いです。

毎日同じ方向で髪をきつく縛っている場合は、毛根を痛めてしまう可能性があります。これが原因で起こる抜け毛を「牽引性脱毛」「結髪性脱毛」と言います。

抜け毛が増えてきたら行うべきこと

抜け毛が増え始めてきたら、食生活・生活習慣・頭皮環境などを考えることが大切です。
バランスの良い食事や十分な睡眠、リラックスしての入浴、頭皮ケアなどを行うようにしましょう。また、ストレスのない日常は健康な頭皮と健康な髪の毛をもたらします。日々の生活を見直すようにしましょう。

美髪になるために必要なこと

今ある髪の毛が傷んでいるとしたら、それを元通りの美しい髪に変えることは、残念ながらできません。一度剥がれてしまったキューティクルやコルテックスを再生することはできないからです。
ただ、傷んだ部分を補修して、今以上に悪くならないようにすることはできます。美髪になるために、下記のヘアケアを実践してみましょう。

シャンプー+酵素ケア

丁寧にシャンプーをするのに加えて、酵素ケアをすることはヘアケアにつながります。
やり方としては下記の通りです。

  1. シャンプー前にしっかりブラッシングする
  2. ぬるま湯でしっかり髪を濡らす
  3. シャンプーで髪の汚れを落とし、洗い流す
  4. 酵素ローションで頭皮をしっかりマッサージして、泡をしっかり洗い流す

酵素ケアとは、頭皮の皮脂汚れや残留ケミカルを除去してヘアケアを行うものです。頭皮の毛穴は、頭皮や髪を守るために顔よりも多くの皮脂を分泌しています。その皮脂が汚れや角質と混ざって毛穴に詰まってしまうと、頭皮がベトベトしたり、嫌な臭いがするなど、頭皮のトラブルにつながってしまいます。
これらは酵素ケアをすることで予防に繋がります。

酵素ケアにおすすめなenz-SQ

enzSQ

enz-SQは、加齢とともに減少する抗酸化酵素を配合したローションです。シャンプーでは取り切れない毛穴の老廃物を除去し、頭皮をマッサージすることで健康な頭皮を作るお手伝いをしています。
詳細については、下記のページで紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。

enz-SQ(エンザエスキュー)

ドライヤーでの乾燥+熱ダメージのケア

髪を洗ったあとにドライヤーで髪を乾かすことは大切です。自然乾燥が良いと思っている方もいますが、濡れている時間が長いと髪表面のキューティクルが開いている時間も長くなります。そうすると、毛髪内部の水分が蒸発してしまい、潤いが失われてしまいます。
正しいドライヤーの使用方法は下記の通りです。

  1. タオルで水分をしっかり取る(キューティクルが剝がれてしまうため、髪をこすらないように注意)
  2. ドライヤーの先を揺らしながら、しっかりと髪を乾かす
  3. 仕上げとして、冷風で髪を乾かす

ドライヤーで乾かす際に使うヘアケア商品があります。RISE UP MIST’Gを水分を取った髪にスプレーします。その後ドライヤーすることで、補修成分が熱によって傷んだ部分に浸透し保護してくれます。

熱ダメージのケアにおすすめなRISE UP MIST’G

RISE UP MIST'G

RISE UP MIST’Gは、超微細化された成分が傷んだ髪の内部に浸透させることで、ダメージ補修の効果が期待できるヘアミストです。ドライヤーの熱によって定着し、髪を保護します。熱から髪を保護する耐熱効果もありますので、カールアイロン・ストレートアイロンをする部分にも最適です。
固まりすぎない適度なセット力もあるので、細毛・猫毛の方のボリュームアップにもお使いいただけます。乾いた髪にも使用することが可能です。
詳細については、下記のページをご覧ください。

RISE UP MIST’G(ライズアップミストジー)

意識改革も必要!

何よりも大切なことは、健康な頭皮を作って健康な髪の毛を作り出すことでしょう。環境の良い豊かな土に、おいしい作物ができるのと同じことです。
地肌や髪のために、髪の汚れはその日のうちに落とすことが望ましいです。その他にも、タンパク質は髪の形成に貢献し、ミネラルやビタミン類は頭皮の血流を良くする働きがあります。日々の食事で栄養バランスを考えることも大切です。

ヘアケアは髪の毛の仕組みと頭皮環境を整えることから!

髪の毛の構造や生える仕組み、美髪になるためのヘアケア方法について解説しました。髪の毛が素敵にスタイリングできた日は、笑顔になるし、気持ちがウキウキしますよね。素敵な髪でいられるように、頭皮と髪の毛の汚れをしっかり落としてから、ドライヤーを上手に使いスタイリングするようにしましょう。

髪の毛は、傷んでしまったら二度と元には戻りません。傷んだ箇所をカットするしかないのです。そうならないためにも、日々のお手入れを大切にしていただきたいと思います。楽しく、ストレスの少ない日々が、健康な頭皮と髪を作ってくれます。

健康な頭皮が健康な髪の毛を育てます。IBC株式会社は酵素の力に着目し、頭皮を整えるための商品を提供しています。 天然由来の酵素で、頭皮の健康と美しい髪の毛を作るお手伝いをしています。商品については、ぜひここで紹介したもの以外もご覧ください。

コスメティックラボIBC 伏見 健一

この記事の監修者

コスメティックラボIBC 伏見健一

Premushブランドを立ち上げたコスメティックラボIBC(IBC株式会社)の代表をしています。美容師の経験を経て、化粧品業界で長年研究を重ねてきました。本サイトではヘアケアやスキンケアに関する様々な情報を発信するとともに、Premushブランドのエイジングケア商品を提供しています。

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